東北森林科学会
第8回大会
2003年度(平成15年度)
プログラム
と き : 2003年8月25日(月)〜26日(火)
ところ : 宮城県自治会館 (仙台市青葉区上杉一丁目2−3)
主 催 : 東北森林科学会
共 催 : 宮 城 県
日本林業技術協会東北・奥羽支部連合会
大会参加者の皆様へ
受 付
日時 8月25日(月) 午前9時より
場所 宮城県自治会館 2階 202号室
受付時に大会講演要旨集を配布致します。また、事前に参加費、懇親会費をお振り込み頂いていない方は、受付時にお支払いください。
大会参加費 (要旨集代を含む) |
当日 2,000円 |
懇親会参加費 |
一般 4,500円 学生 3,500円 |
総 会
東北森林科学及び日本林業技術協会東北・奥羽支部連合会の総会を下記の通り行います。
日時 8月25日(月) 16:00-17:30
場所 2階 203号室
懇親会
日時 8月25日(月) 18:00-20:00
場所 KKRホテル仙台 2階「蔵王」
編集委員会
日時 8月25日(月) 10:00-11:00
場所 2階 207号室
理事会
日時 8月25日(月) 11:00-12:30
場所 2階 207号室
昼食、宿泊等について
昼食は近隣のレストラン等をご利用ください。宿泊につきましては、各自でご対応お願い致します。また、会場には十分な駐車スペースがございませんので、自動車でのご来場はご遠慮ください。
大会日程
開催要領からの変更点:ポスター発表の申込みが多数あったため、ポスターセッションを2日間に分けて開催致します。
テーマ別セッション
テーマA 東北地方における森林資源循環利用の現状と課題
―木質バイオマス利用の取り組み―
8月25日(月)10:00-12:00(200-201号室)
循環型社会の形成に向けて持続的に再生可能な資源である木質バイオマスは重要な役割を担うものであり、総合的な利活用が必要となっている。
近年、東北地方においても、木材のエネルギー源利用、未利用材のボード化などの実用化事例が散見されるが、間伐材の利用率や木質系解体材の再資源化の低さが指摘されている。
本セッションでは、各地で取り組んでいる木質バイオマスのエネルギー利用、スギ材の合板化、松くい虫被害材の破砕利用などの事例紹介を通じて、森林資源の循環利用における資材の流通、生産、販売の現状や地域振興策との関わりについて討議する。
パネリスト等:澤辺 攻(岩手大学農学部)、大内伸之(宮城県石巻地区森林組合総務課・企画管理課)、多田野 修(岩手県林業技術センター木材部)、佐藤健吾(秋田県山本地域振興局森づくり推進課)
コーディネーター:鈴木 登(宮城県林業試験場 研究開発部,〒981-3602 宮城県黒川郡大衡村大衡字はぬ木14,TEL: 022-345-2816 FAX: 022-345-5377,E-mail rinsip3@pref.miyagi.jp)
テーマB 市民と森林を結ぶ森林教育−森林教育研究が求められているもの−
8月25日(月)13:00-16:00(200-201号室)
森林教育を実践と研究を両輪として進める視点から、2年間にわたり実践者と研究者の間で意見交換を重ねてきた。1年目には幅広い課題や意見を摘出し、2年目では推進を図るためのシステム形成に焦点をあてた。今回は市民レベルの森林活動が盛んに展開されている宮城県での開催を活かし、市民と森林を結ぶものとしての森林教育に何が求められているのかについて、実践者、指導者、森林管理者それぞれの立場から明らかにしていただき議論したい。
コーディネーター:大石康彦(独立行政法人森林総合研究所東北支所,〒020-0123 盛岡市下厨川字鍋屋敷92-25,TEL: 019-648- 3951,FAX: 019-641-6747,E-mail: oishi@ffpri.affrc.go.jp)、比屋根哲(岩手大学農学部農林環境科学科)、山本信次(岩手大学農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター)
ポスターセッション
ポスターセッション1日目
8月25日(月)11:00-14:30(205-206号室)
10:00-11:00 ポスター準備
12:00-13:00 コアタイム
14:30-16:00 ポスター入れ替え
1
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ブナの株たちを構成する幹のアイソザイムによる遺伝子型 宮下智弘(林木育種センター東北育種場) |
2 |
樹脂包理法によるスギ花粉形成観察 五十嵐正徳(福島県林業研究センター) |
3 |
マツの挿し木増殖法の検討(T)−黒松[齢級母樹からのさし木増殖の可能性 渡邉次郎(福島県林業研究センター) |
4 |
BAPによるクロマツ雌性花序誘導試験(U)−2002年ペースト処理の結果から 矢本智之(青森県林業試験場) |
5 |
多行松(Pinus densiflora form.umbracalibera)の種子特性 田中功二(青森県林業試験場) |
6 |
クロマツの挿し木とホルモン濃度 渡部公一(山形県森林研究研修センター) |
7 |
七ツ森における旧薪炭林の林分構造とその施業に関する一考察 滝澤伸(宮城県林業試験場) |
8 |
北上川流域における河畔林の林分構造と木質バイオマス量 濱道寿幸(岩手大学農学部寒冷フィールドサイエンス教育研究センター) |
9 |
岩手県の民有地における炭素固定量の推定 丹羽花恵(岩手県林業技術センター) |
10 |
長伐期施業に対応したシステム収穫表パラメータの検討 澤田智志(秋田県森林技術センター) |
11 |
水辺林管理区域の導入が林業に及ぼす影響について 久保山裕史(森林総合研究所東北支所)
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12 |
カナダ北極圏の気象変動−Salix Arctica年輪変動と同調性解析を目指して 一條 誠(山形大学農学部) |
13 |
環境の変化による音響効果の変化−月山・湯殿山の平坦地における積雪時と無積雪時の音響環境の比較 金子野吾(山形大学農学部) |
14 |
森林内の人為的変遷によるナラ類集団枯損被害への影響 佐藤 明(山形大学農学部) |
15 |
天然性青森ヒバの同調性について 澤内寧子(山形大学農学部) |
16 |
ブナ二次林における高さごとの年輪幅変動の同調性について 佐藤啓子(山形大学農学部) |
17 |
ブナ二次林における枝の高砂との着葉量について−山形大学名川演習林内人工ギャップ試験地での事例 野堀嘉裕(山形大学農学部) |
18 |
スギ幼齢人工林における最近5年間の林分材積純成長量の測定例 國崎貴嗣(岩手大学農学部) |
19 |
戦前期秋田営林局におけるスギ択伐作業の実態−大開・仁鮒・岩川に3事業区における施業案の分析から 比屋根 哲(岩手大学農学部) |
20 |
葉緑素計SPADを用いた角館のシダレザクラにおける樹勢診断方法の検討 及川夕子(秋田県立大学生物資源科学部生物環境科学科) |
21 |
砂防堰堤が渓畔植物群落の種多様性に与える影響 関口和美(秋田県立大学生物資源科学研究科遺伝資源科学専攻) |
22 |
秋田県雄物川流域沖積平野に分布するナラガシワ 和田覚(秋田県森林技術センター) |
23 |
山形県と新潟県におけるナラ類集団枯損被害地拡大の様相−GISを用いた基準地域(第3次)メッシュによる解析 高橋教夫(山形大学農学部) |
24 |
ブナの種子サイズと発芽時期が成長・生存に与える影響 吉田哲明(山形大学農学部) |
25 |
林床の消雪時期がブナ稚樹のフェノロジーと成長に与える影響 永井 健(山形大学農学部) |
26 |
ブナ結実豊作年と翌年の凶作年における葉の変化について 檀 武(山形大学農学部) |
27 |
環境教育機能を備えた学校林の生態管理 林田光祐(山形大学農学部) |
28 |
農作物へ加害するニホンザルの群れの夜間の休息場所 石井洋二(福島県林業研究センター) |
29 |
山形県におけるツキノワグマの里山地域への出没状況 伊藤 聡(山形県環境科学研究センター) |
30 |
山形県におけるニホンツキノワグマの有害駆除数変動に関連する要因 斉藤正一(山形県森林研究研修センター) |
31 |
里山広葉樹林の生物多様性調査−植物及び昆虫の調査手法について 今 純一(青森県林業試験場) |
32 |
ヒノキ樹幹の変形区分と区分木の発生状況 在原登志男(福島県林業研究センター) |
33 |
カラマツ跡地に再造林されたヒノキのならたけ病発生事例 工藤敏孝(岩手県宮古地方振興局岩泉林務事務所) |
34 |
ヒノキ漏脂病の被害発生初期林分における被害木の林内分布について 中澤健一(宮城県林業試験場) |
35 |
筋残し刈りよる広葉樹幼齢木の誤伐と獣類摂食の抑制効果 長岐昭彦(秋田県森林技術センター) |
36 |
岩手県中部針葉樹人工林の繁殖鳥類群集−北上高地カラマツ林の事例− 鈴木祥悟(森林総合研究所東北支所)
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37 |
白神山地におけるクマゲラ繁殖地の環境解析 中村光博(森林総合研究所東北支所) |
ポスターセッション2日目
8月26日(火)9:30-13:00(205-206号室)
9:00 - 9:30 ポスター準備
11:45-12:45 コアタイム
13:00-13:15 ポスター回収
1 |
スギ幼齢人工林における埋雪木から雪上木への移行について 大竹利枝(山形大学農学部) |
2 |
積雪深の経年変動がスギ人工林のアテ材形成に及ぼす影響について−山形大学上名川演習林における事例 對馬洋平(山形大学農学部) |
3 |
祝瓶山桑住平の大規模雪崩跡地の森林更新について 岸 真理(山形大学農学部) |
4 |
海岸林における松枯れ後背地で何が起こっているのか 早乙女明(山形県森林研究研修センター) |
5 |
放棄牧野におけるブナ林の造成 山田耕司(青森県林業試験場) |
6 |
発芽初期におけるアカマツ・スギの器官成長と個体内窒素配分に及ぼす光・窒素栄養条件の影響 白旗 学(岩手大学農学部農林環境科学科) |
7
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コナラ林に隣接したスギ林におけるコナラ、ミズナラの種子散布 鞍懸重和(岩手大学大学院) |
8
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スギ黒点枝枯病菌の寄主範囲 窪野高徳(森林総合研究所東北支所) |
9 |
マツ材線虫病の年越し枯れ過程における水ポテンシャルの変化 市原優(森林総合研究所東北支所) |
10 |
マツ材線虫病による年越し枯れ木の分布 須藤昭弘(宮城県林業試験場) |
11 |
エチレン投与が漆液採取重量に与える影響 泉憲裕(岩手県林業技術センター) |
12 |
ヤマブドウ育成品種「涼実紫5号」の品種特性 上部明広(岩手県林業技術センター) |
13 |
アカマツオガ粉を用いた菌床からのホンシメジ子実体の発生 成松眞樹(岩手県林業技術センター) |
14 |
プラレタ、コンテナ利用によるハタケシメジの発生 阿部実(秋田県森林技術センター) |
15 |
シイタケ菌床栽培における培地へのヨクイニ添加効果 佐藤博文(秋田県森林技術センター) |
16 |
マイタケの形態異常発生機構の解明(U)−化学的環境要因− 菅原冬樹(秋田県森林技術センター) |
17 |
ヒラタケ栽培施設に発生した菌傘変形株について 山田尚(秋田県森林技術センター) |
18 |
ムラサキシメジ菌床栽培法について−菌床設置個数と設置時期の検討− 相澤孝夫(宮城県林業試験場) |
19 |
マツクイムシの被害木のきのこ菌床栽培培地への利用(第2報) 島田沙代子(山形大学大学院農学研究科) |
20 |
ネマガリタケ開花調査 中村人史(山形県森林研究研修センター) |
21 |
高地を利用した原木マイタケ(コンテナ栽培)の早出し(U) 三河孝一(山形県森林研究研修センター) |
22 |
貝化石を利用した初雪たけ菌床栽培 坂本納美(青森県林業試験場) |
23 |
秋田県における山腹施工地の樹林化実態 金子智紀(秋田県森林技術センター) |
24 |
秋田県における渓畔林高木種の立地特性 田村浩喜(秋田県森林技術センター) |
25 |
森林総合研究所山形試験地構内のスギ林における林内微気候と開空度との関係 齋藤武史(森林総合研究所東北支所) |
26 |
岩手県安比高原のブナ林における緑葉季のCO2フラックスと日射量の関係 齋藤武史(森林総合研究所東北支所) |
27 |
水土保全機能向上を目的とした広葉樹施業 手代木徳弘(福島県林業研究センター) |
28 |
移動式チッパによるチップ化処理コストの試算 佐々木誠一(岩手県林業技術センター森林資源部) |
29 |
地形条件に対応したハーベスタの効率的な使用方法に関する検討 立川史郎(岩手大学農学部農林環境科学科) |
30 |
「自走式自動植付機」による植え付け作業の評価 水田展洋(宮城県林業試験場) |
31 |
簡易乾燥施設利用による製材品の乾燥性 東野正(岩手県林業技術センター) |
32 |
チップボイラー導入実証に際しての課題と対応 深澤光(岩手県林業技術センター) |
33 |
異なる環境条件下の土壌炭素蓄積速度 池田重人(森林総合研究所東北支所) |
34 |
ブナ二次林の年輪解析による地すべり先端部の移動過程について 高橋慶太(山形大学農学部) |
35 |
秋田県八森町の森林利用・管理活動における2つのネットワーク 横田康裕(森林総合研究所東北支所) |
36 |
春秋繰り返し実施した森林学習の効果 大石康彦(森林総合研究所東北支所) |
口頭発表
8月26日(火)9:00-11:45(200-201号室)
口頭発表は1題あたり15分(質疑応答を含む)です。使用できる機材はOHPのみです。発表者には次の発表者の座長をしていただきます。
9:00-9:15 |
1 |
ヒノキ漏脂病抵抗性候補木に対する寒害被害とその家系間差 宮下智弘(林木育種センター東北育種場) |
9:15-9:30 |
2 |
キリにおいて見られる雌ずい長と雄ずい長の差による二型性 古川成治(福島県林業研究センター) |
9:30-9:45 |
3 |
ヒバの立地特性を葉の光合成反応曲線のパラメータPmaxと窒素濃度との関係から分析する 橋本良二(岩手大学農学部) |
9:45-10:00 |
4 |
岩手県のカラマツ間伐林分で発生した心腐病被害事例 小岩俊行(岩手県林業技術センター森林資源部) |
10:00-10:15 |
5 |
カラマツ人工林間伐後のカンバ類の更新−林冠疎開と地床処理後の効果− 杉田久志(森林総合研究所東北支所) |
10:15-10:30 |
6 |
ブナの豊凶予測手法−2年後の豊凶を予測する 小山浩正(山形大学農学部) |
10:30-10:45 |
7 |
2003年5月宮城県沖を震源とする地震による土砂災害 井良沢道也(岩手大学農林環境科学科) |
10:45-11:00 |
8 |
仙台城址と市街地緑地空間について 松山正將(東北工業大学工学部建設システム工学科) |
11:00-11:15 |
9 |
分収林政策の展開過程ー山形県林業公社の現状 江口和彦(山形大学大学院農学研究科) |
11:15-11:30 |
10 |
森林保護と森林利用−森林生態系保護地域をめぐって 柳沼圭江(山形大学大学院農学研究科) |
11:30-11:45 |
11 |
湯田川における竹林経営−その流通・技術について 湯元陽介(山形大学大学院農学研究科) |
大会会場案内図
大会会場への交通
仙台駅より徒歩15分
地下鉄勾当台公園駅より徒歩2分
懇親会会場
KKRホテル仙台(青葉区錦町1-8-17,TEL: 022-225-5201)
http://www.kkr-hotelsendai.gr.jp/
大会に関する問い合わせ先
〒020-8550 岩手県盛岡市上田三丁目18-8 岩手大学農学部農林環境科学科内
東北森林科学会 第8回大会運営委員会
事務局:井良沢 道也 TEL & FAX 019-621-6137
E-mail:irasawa@iwate-u.ac.jp