東北森林科学会 第11回大会  

2006年度(平成18年度)

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と き : 2006年8月25日(金)〜26日(土)
ところ : 秋田県生涯学習センター分館ジョイナス

主 催 : 東北森林科学会
共 催 : 秋  田  県
日本森林技術協会東北支部連合会


東北森林科学会第10回大会運営委員会

〒020-8550 岩手県盛岡市上田三丁目18−8
岩手大学農学部農林環境科学科内
事務局 : 井良沢 道也  TEL & FAX 019-621-6137
E-mail : irasawa@iwate-u.ac.jp

大会参加者の皆様へ

受 付

日時 8月25日(金) 午前9時より
場所 秋田県生涯活動センター分館ジョイナス 2階ホール
 受付時に大会講演要旨集を配布致します。また、事前に参加費、懇親会費をお振り込み頂いていない方は、受付時にお支払いください。
大会参加費(当日)
(要旨集代を含む)
2,000円
懇親会参加費(当日) 一般 5,000円
学生 3,000円

総 会

東北森林科学会及び日本森林技術協会東北支部連合会の総会を下記の通り行います。
日時 8月25日(金) 17:00-18:00
場所 大研修室(3階)

懇親会

日時 8月25日(金) 18:30-20:00
場所 秋田キャッスルホテル(秋田市中通1-3-5)

編集委員会

日時 8月25日(金) 10:00-11:00
場所 研修室5(3階)

理事会

日時 8月25日(金) 11:00-13:00
場所 研修室5(3階)

昼食、宿泊等について

昼食は近隣のレストラン等をご利用ください。宿泊につきましては、各自でご対応お願い致します。また、会場には十分な駐車スペースがございませんので、自動車でのご来場はご遠慮ください。
8月26日(土)は大曲花火大会のため、大仙市(旧大曲市)周辺は終日混雑が予想されます。付近を通過する予定の方はお気をつけください。

大会日程


テーマ別セッション

テーマA:東北地方における『自然再生』のあり方を探る
8月25日(金)14:00−16:45 大研修室(3階) 

「生物多様性の確保を通じて自然と共生する社会の実現を図り、あわせて地球環境の保全に寄与すること」を目的として、平成14年に「自然再生推進法」が成立し、以後、全国的に「自然再生事業」への取り組みが拡がりつつある。この事業では、自然との共生がうたわれているだけでなく、地域の多様な主体の参加や科学的知見に基づいた長期的順応的な取り組みの重要性が指摘されている。一方、東北地方では、それ以前から、「ブナを植える会」などふるさとの森を復元する活動も各地で活発に展開されてきた。本セッションでは、このような「自然再生」の活動について各地から報告いただき、その現状と課題についての情報を共有したうえで、私たちは今後どのような形で「自然再生」を進めていけばよいのかを考える場としたい。

<趣旨説明>
    蒔田明史(秋田県立大)
<話題提供>
1.森吉山麓高原自然再生事業について
    青木 満(秋田県農林水産部)
2.ブナ林林縁部における種子散布と更新−森吉山麓高原自然再生事業を例に
    和田 覚・長岐昭彦(秋田県農林水産技術センター森林技術センター)
3.鳥海朝日・飯豊吾妻緑の回廊(土湯の森)の復元に向けて
    川村一憲(東北森林管理局)
4.荒廃地に植栽した広葉樹の生育調査
    水田展洋(宮城県林業試験場)
5.鳥海山にブナを植える会の活動について
    須田和夫(鳥海山にブナを植える会)
<総合討論> 「望ましい自然再生のあり方について」
コーディネーター
蒔田明史(秋田県立大学生物資源科学部)
和田 覚(秋田県森林技術センター)

テーマB:森林環境教育ワークショップ
8月26日(土)9:00−11:30

森林環境教育をテーマにしたセッションは今年で6回目を数え、秋田の開催で東北6県を一巡することになります。今回は節目の試みとして、森林環境教育を実践されている方や研究者から話題提供いただいた後、屋外(雨天の場合は屋内)で教育プログラムを作成・検討する、または森林環境教育研究の課題に迫るワークショップを実施したいと思います。

<話題提供>
自己所有山林における森林教育(仮題)
    佐藤清太郎(林業経営者)
<コメンテーター>
山本信次(岩手大学農学部)
コーディネーター
比屋根 哲(岩手大学大学院連合農学研究科)

ポスターセッション

今年度も2日間に分けて実施します。ご自分の番号のパネルにポスターをお貼りください。
ポスターセッション1日目
8月25日(金)11:00-14:00 多目的ホール(2階)
10:00-11:00 ポスター準備
13:00-14:00 コアタイム
14:00-16:00 ポスター回収
1 海岸クロマツ樹幹部におけるバイオマスの厳密な推定     瀧誠志郎 (山形大学大学院農学研究科)
2 樹幹解析を用いたブナ二次林の動態解析           安田一也 (山形大学大学院農学研究科)
3 山形県金山町の高齢人工林の構造の把握               久保畠勇輝 (山形大学農学部)
4 スギ−落葉広葉樹混交林における林齢36年〜41年時の林分動態−岩手県鶯宿地方の無間伐林分−
國崎貴嗣 (岩手大学農学部)
5 ブナの豊作年における根元付近の別年輪幅変動の同調性         永井一輝 (山形大学農学部)
6 スギ人工林における森林環境の変化に伴う音響環境の相違        酒井利明 (山形大学農学部)
7 クロマツ林の防音効果                        村上勇介 (山形大学農学部)
8 里山における森林体験活動と植生の関係把握−小岩井農場における小学校の総合学習を事例に−
大石康彦 (森林総合研究所多摩森林科学園)
9 秋田県の「九十九島(象潟)」における植生の景観面と歴史面からみた現状と評価について
岡田 穣 (専修大学北海道短期大学)
10 河川流域におけるニセアカシアの分布拡大と種子の役割         高橋 文 (山形大学農学部)
11 ニセアカシアの針の形質と環境条件による違い             田口智子 (山形大学農学部)
12 ネズミによる食害と積雪がブナ稚樹の分布におよぼす影響−種子散布から実生発生までの推移−
竹内華純 (山形大学農学部)
13 豊作年における結実がブナの枝葉に及ぼす影響             寺田浩隆 (山形大学農学部)
14 スギ・アカマツを上層木とする複層林における18年間の成長経過
澤田智志 (秋田県農林水産技術センター森林技術センター)
15 スギの枝・葉及び幹チップを利用したマルチングの雑草抑制効果 今井辰雄 (福島県林業研究センター)
16 ネット被覆による下刈り省力化試験             木戸口佐織 (岩手県林業技術センター)
17 ヒバ芽生えの葉の無機養分および光合成特性              加藤 司 (岩手大学農学部)
18 林冠閉鎖段階にあるスギ樹冠内における光合成能力プロファイル    大久保善文 (岩手大学農学部)
19 発芽直後の窒素配分と利用にみられるスギとアカマツの樹種特性     白旗 学 (岩手大学農学部)
20 異なる光環境下におけるケヤキ実生苗の成長            佐々木周一 (宮城県林業試験場)
21 砂丘クロマツ林内に植栽した樹木の生育状況        志斎和貴 (山形県森林研究研修センター)
22 日本の森林土壌表層における年間の現地窒素無機化量と窒素無機化に関わる環境および土壌要因
平井敬三 (森林総合研究所東北支所)
23 低温(−20℃)貯蔵したヒバ種子の発芽能力  田中功二 (青森県農林総合研究センター林業試験場)
24 BAP処理によるクロマツ雌性花序誘導−2004年ペースト処理の結果から−
矢本智之 (青森県農林総合研究センター林業試験場)
25 土寄法によるマツつぎ木苗台木からの不定枝抑制       渡邉次郎 (福島県林業研究センター)
26 福島県の抵抗性アカマツ暫定採種園のクローン分析と苗の抵抗性 小澤 創 (福島県林業研究センター)
27 ブナ(Fagus crenata Blume)におけるFc S-like Rnase遺伝子の単離と発現解析
青木 強 (弘前大学農学生命科学部)
28 スギの根元曲がり抵抗性の直接選抜によって得られる成長形質の間接選抜効果
宮下智弘 (林木育種センター東北育種場)
29 常緑・落葉広葉樹における木部形成と開葉の開始時期  織部雄一朗 (林木育種センター東北育種場)

ポスターセッション2日目
8月26日(土)9:30-12:30 多目的ホール(2階)
25日16:00〜17:00または26日9:00 - 9:30 ポスター準備
11:30〜12:30 コアタイム
12:30〜13:00 ポスター回収
1 ブナ種子腐敗の病原菌感染に対する時期と地表面状態の影響  市原 優 (森林総合研究所東北支所)
2 愛媛県で発生したキンイロアナタケによるヒノキ根株腐朽病  田端雅進 (森林総合研究所東北支所)
3 ヒノキ漏脂病の被害率と地形開放度との関係            中澤健一 (宮城県林業試験場)
4 マツノザイセンチュウを接種したマツ切枝の成分
佐藤博文 (秋田県農林水産技術センター森林技術センター)
5 カシノナガキクイムシ被害林での誘引衝突式トラップを用いた甲虫相調査
斎藤直彦 (福島県林業研究センター)
6 カツラマルカイガラムシに対する殺虫剤の樹幹注入防除試験
斉藤正一 (山形県森林研究研修センター)
7 森林昆虫の多様性調査−トラップによる捕獲傾向について−
今 純一 (青森県農林総合研究センター林業試験場)
8 堅果類及び気象環境要因によるツキノワグマの出没予測  伊藤 聡 (山形県環境科学研究センター)
9 ブナシメジの露地発生         阿部 実 (秋田県農林水産技術センター森林技術センター)
10 サケツバタケ栽培技術の開発      山田 尚 (秋田県農林水産技術センター森林技術センター)
11 食品廃棄物を利用したマイタケ栽培−オカラとあん粕で増収。栽培期間も短縮−
菅原冬樹 (秋田県農林水産技術センター森林技術センター)
12 乾シイタケ栽培作業の省力化(U)−伏せ込み方式の違いによる作業量と発生量−
小原孝文 (岩手県林業技術センター)
13 サケツバタケの培養・栽培条件               古川成治 (福島県林業研究センター)
14 スギ林床を利用したハイイロシメジ人工栽培            更級彰史 (宮城県林業試験場)
15 菌根性きのこによるマツ材線虫病の発病抑制効果          玉田克志 (宮城県林業試験場)
16 もとの交配因子組成と異なる白色系ナメコの作出     三河孝一 (山形県森林研究研修センター)
17 ネマガリタケ組織培養苗の成長             中村人史 (山形県森林研究研修センター)
18 スギ・ヒバ複合集成材の断面構成の検討    飯田昭光 (青森県農林総合研究センター林業試験場)
19 木材乾燥機によるアカマツ丸太の熱処理(U)−熱処理コストの試算−
深澤 光 (岩手県林業技術センター)
20 車道用路盤材への木材チップ利用の試み           多田野修 (岩手県林業技術センター)
21 正角材落とし込み構法による間伐材利用施設の試作      東野 正 (岩手県林業技術センター)
22 列状間伐におけるチェーンソー全木伐倒功程        佐々木誠一 (岩手県林業技術センター)
23 アカマツ列状間伐における集材功程と集材コスト−スイングヤーダとトラクタの比較−
神道徹平 (岩手大学農学部)
24 岩手県における松枯れ被害域のGIS解析          佐々木俊一 (岩手大学大学院農学研究科)
25 CO2排出量分析による路網規格の評価            森 美佳 (岩手大学大学院農学研究科)
26 GPSやレーザー距離計を活用した森林測量について        水田展洋 (宮城県林業試験場)

口頭発表

8月25日(金)14:00-16:15 研修室4(3階)

口頭発表は1題あたり15分(質疑応答を含む)です。使用できる機材はOHPと液晶プロジェクターです。パワーポイントを使用される方は、ファイルを会場係にお渡しください。発表者には次の発表者の座長をしていただきます。

14:00-14:15 長伐期人工林施業に対する森林資源予測システムの検討 −秋田県長期循環施業調査林分を
事例として−               中島 徹 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
14:15-14:30 仙台市木流堀集水域に残る保存緑地等の環境資源調査
松山正將 (東北工業大学工学部建設システム工学科)
14:30-14:45 雑木林の再生法と実生生理−コナラ堅果の乾燥が芽生えの発生と発達速度に与える影響−
橋本良二 (岩手大学農学部)
14:45-15:00 カラマツ人工林皆伐地におけるウダイカンバの定着に及ぼす地掻きの効果
杉田久志 (森林総合研究所東北支所)
15:00-15:15 フルレンジスケーリングにおける根を含む樹木個体呼吸
森 茂太 (森林総合研究所東北支所)
15:15-15:30 ブナ林群落樹冠層における光合成有効放射吸収量の季節変化と開空度との関係
齋藤武史 (森林総合研究所東北支所)
15:30-15:45 充実花粉崩壊型雄性不稔スギ(福島・新大3号)のオービクルス観察
五十嵐正徳 (福島県林業研究センター)
15:45-16:00 被害丸太の玉切りによるカシノナガキクイムシの駆除(積雪の少ない郡山市における事例)
在原登志男 (福島県林業研究センター)
16:00-16:15 公共建築物に関する高齢者の意識調査(2)−高齢者福祉施設の住環境−
伊藤仁博 (山形大学大学院農学研究科)


大会会場案内図

■ 徒歩/秋田駅より10分  タクシー/秋田駅より3分
■ バス/秋田中央交通「秋田駅西口」バス乗り場より乗車>「千秋公園入口」下車 徒歩2分

大会に関する問い合わせ先

〒020-8550 岩手県盛岡市上田三丁目18-8 岩手大学農学部農林環境科学科内
東北森林科学会 第11回大会運営委員会
事務局:立川 史郎  TEL & FAX 019-621-6140
E-mail:tatukawa@iwate-u.ac.jp